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活性酸素から体を守るために必要

そして、もうひとつ重要なのが抗酸化作用です。
私たちの体は酸素を利用してエネルギーを作り出していますが、酸素を利用すると、同時に常に活性酸素が体内で産生されます。活性酸素は体内に入ったウィルスや細菌などを撃退して体を守る働きがある一方で、増えすぎてしまうと細胞を傷つけ、シミやシワなどの老化を進め、動脈硬化や糖尿病、がんなど多くの病気の要因のひとつとして活性酸素が関わっていることが明らかにされています。
金属が酸化してサビるように、人間の体も活性酸素により徐々に酸化されています。

ビタミンCは体の酸化を抑える強い抗酸化作用があるため、活性酸素の産生を抑え、細胞を酸化させ傷つける活性酸素から体を守っています。
もし、ビタミンCが体の中で不足してしまうと体の中で活性酸素が増加してしまい、活性酸素から体を守るための生体反応が滞ってしまいます。

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ヒトはビタミンCを作れない

このように大切なビタミンCですが、犬や猫、牛などほとんどの動物は体内で作ることができるためビタミンCに気を付ける必要はありません。一方で私たちヒトやサル、モルモットなど限られた動物はビタミンCを作ることができません。そのため、ヒトはビタミンCの大部分を野菜や果物から摂らなければなりません。
私たちの祖先は、およそ2,500万年前の大昔、ビタミンCを作るための遺伝子に変異が起きたことでビタミンCを合成することができなくなってしまいました。この頃はビタミンCを合成できるサルとできないサルが共存していましたが、ビタミンCを合成できたサルはいつの間にか淘汰されてしまい、知能の高いサルだけが繁栄して現在のヒトに進化が進んでいきました。
ビタミンCを作れなくなったのは、知能が高くなったことで食べ物を確保することができるようになり、体内でビタミンCを作る必要がなくなったといった仮説などがありますが科学的な理由については明らかになっていません。